漆紅の龍が放つ存在感
漆精麻龍(うるしせいまりゅう)は、スピリチュアルフェスティバル2025のメイン展示用の精麻龍として創作いたしました。
目と爪には、特別な欅(けやき)の漆塗りを施した、まさに一点物。静かに、しかし圧倒的な存在感を放つこの龍には、138万円という価格をつけさせていただきました。私たちの技術と魂を注ぎ込んだ、自信作です。
漆 うるし のスピリチュアルな意味合い
生命力と再生: 漆は、ウルシの木から採取される樹液であり、傷ついた木を修復するために分泌されます。このことから、漆は生命力や再生の象徴とみなされてきました。漆器を修復する「金継ぎ」の技術も、壊れたものを大切に扱い、再び使えるようにするという、精神的な意味合いを強く持っています。 不朽性: 漆は、一度硬化すると非常に丈夫で、酸やアルカリにも強く、長期間にわたって劣化しにくい性質を持っています。この不朽性から、漆器は永遠性や不滅の象徴として、人々に親しまれてきました。 魔除け: 漆には、防腐・防水効果があり、カビや菌の繁殖を防ぐ力があります。このことから、漆器は魔除けや厄除けの意味を持つとされ、神社の鳥居や仏像など、神聖な場所に用いられることもあります。 精神的な浄化: 漆を塗る作業は、集中力や精神統一を必要とします。そのため、漆を塗る行為自体が、精神的な浄化や癒しをもたらすと考えられてきました。
欅 けやき のスピリチュアルな意味合い
欅には「学び」「成長」「向上」というスピリチュアルパワーがあります。 欅には樹木の精霊たちが暮らしているとされ、近くにいる人に清らかなエッセンスを届けてくれます。
漆精麻龍の価格
1,380,000円(税込)(写真の漆龍は売約済み)
オーダー承ります。お問い合わせください。
手あり、足あり、精麻の量 約600g
注連縄(しめなわ)最厚部 太さ約4.5cm
鼻先から鬣(たてがみ)の毛先端まで 約140cm
「龍と漆の調和」— 魂の守護と、継承された美
【導入】
静かに息づく古き日本の森。その奥深く、人知れず守られてきた伝統の技があります。それは、光を吸い込むような深く美しい艶を放つ「漆塗り」。そして、人々の魂に寄り添い、守護する「龍」。
これは、二つの異なる世界に生きる職人たちの、魂が響き合う物語です。
【職人たちの出会い】
一人は、愛(あい)と名乗る龍の職人。 聖麻を使い、人々の守護龍を形にする彼女の作品は、生命力に満ち溢れ、まるで今にも動き出しそうな躍動感に満ちています。その龍は、持ち主の心を映し、優しく、時には力強く、その魂を護り続けます。
もう一人は、ヒロと名乗る漆塗りの職人。 漆の持つ可能性を信じ、その魅力を現代に伝えることに情熱を注ぐ彼は、私にとって、職人としての心構えを教えてくれた恩人です。塗りと研ぎを幾重にも重ねることで生まれる、漆黒の深淵、朱の鮮やかさ。それは、長い年月を経て受け継がれてきた、日本の美意識そのものでした。
ある時、二人は出会いました。愛の創る龍の力強さと、ヒロの漆が放つ静謐な美しさ。一見、対照的な二つの世界が、互いに惹かれ合ったのです。
【コラボレーションの始まり】
「この龍に、漆の命を吹き込んでほしい。」
愛の提案に、ヒロは静かに応えました。龍の躍動感をいかに漆で表現するか。漆の繊細さを損なわず、龍の持つ力強さをどう引き出すか。それは、互いの技術と哲学が試される、未知の挑戦でした。
何度も試作を重ね、失敗を繰り返しました。しかし、二人は諦めませんでした。愛は、龍の魂をヒロに伝え、ヒロは、漆の魂を龍に宿らせることに全力を注ぎました。
そして、ついに一つの作品が完成しました。
【作品に込められた想い】
それは、漆黒の夜空を翔ける朱の龍。 漆塗りの滑らかな質感は、龍の爪1本1本をリアルに表現し、光の加減でその表情を変えます。そして、龍の目には、ヒロさんが漆に込める「職人としての心構え」が宿っていました。
この龍は、単なる装飾品ではありません。 愛さんの創る龍が、持ち主の魂を護り、ヒロさんの漆塗りが、日々の喧騒から心を癒してくれる。それは、身につける人の心を豊かにし、勇気を与え、そして、日本の美しい伝統を未来へと繋ぐ、お守りのような存在です。
【結び】
このコラボレーションは、伝統と革新、スピリチュアルとクラフトマンシップが交差する、新しい試みです。
「龍と漆の調和」
それは、二人の職人の魂が響き合い、生まれた奇跡。この龍が、あなた自身の魂の旅路を、優しく、そして力強く照らす光となりますように。